モディリアーニって聞いて、ご存知ですか?
実は私はあまり知らずただ“面長に引き伸ばされた人物画を描く画家”というくらい…
ある日、道を歩いているとモディリアーニ展のポスターが貼ってあるのを見つけ、正直なところ「この絵画の何がいいのかよくわからないな〜人集まるのかしら??」と。

絵画に限らず、“何か手をかけられていて私には理解できないもの”

を見つけたとき、いつもできるだけ調べてみようとするのが私の癖(もちろん忙しく手が回らないことも多々ありますけど…)
その“何か手をかけられていて私には理解できないもの”

とは、例えば映画・演劇・芸術・観光名所…。つまり多くの人がその良さを感じ評価し、一層輝かせよう売り出そうと関係者の方々の人生における大切な大切な時間やお金をかけられている、だけれども私には一瞬触れるだけでは魅力を見つけられないもののこと。そのものに思いを寄せている人たちがたくさんいるのに、私にはなぜ理解できないのだろう。。。何かに対して私の感受性が欠けているのか?私の知らない背景が何かあるのか? 知りたいな〜と…
今回も調べてみた。まずは彼の生い立ち、彼の芸術家としての道のり、彼にまつわる時代背景などなど。調べれば調べるうちに、彼の作品に対して思い入れや、鑑賞のポイントに気付く自分がいた。

感じたことは多々あるのだが、彼の生き様と題材に対する関わりが彼の芸術品の価値を上げており、また彼の人生の影響を受けて変化を遂げる作品のあり方に鑑賞する側を楽しませるだけの価値があることに気付いた。あくまでも、それは私にとっての見解。
ざっと調べ終わると、さてさてあのポスター

…新国立美術館というこんな近くに彼の世界中から集められた油彩・素描約150点の出品による国内では過去最大規模の展覧会に行かずになんていられない!?プリミティヴィスム(原始主義)に根ざした原点から代表作までをとにかく見たい!知りたい! これはすごい!と想いは一変

そして先日ついに決行し、私なりに学ぶことや考えさせられることがいくつかあったので何回かに渡って紹介したいと想う。紹介することで必ずしも同じように考えて欲しいということではなく、私のように全く興味がなかった方にも素敵なものに触れるきっかけにしてもらったり、鑑賞の楽しみを感じてもらったり、また彼自身の芸術活動を現代においても応援したい、という想いを込めて…(パチパチ書いてるうちに今焼いていたピザが焦げてしまいました

笑)

PART1
彼の道のりを簡単に言うと、人間に興味を持ち裸体を描き、追求のため彫刻家(体力勝負!)を目指し、体力に限界を迎え画家としての活動に戻り、身近な人間を描くようになり、最終的には妻をモデルとするようになり評価を得る…いつもいつも直接的な未来の成功に関わることに携われないのが人生、志なくしては先に待つ成功は得られない。どんな経験も一瞬を大切に過ごしていれば重なっていく、一歩一歩今は見えない自分の理想に近づく。そう感じた。
人物への興味を感じ彫刻家を目指した彼がいなければ、プリミティブ美術を愛する彼がいなければ、カリアテッドに没頭した彼がいなければ、全て今私たちが“モディリアーニらしい画”と考える作品に彼自身はたどりつけなかったであろう。そう考えると、私自身に置き換えると、現在興味を抱き関わっている事を本当に大切にしたいと想い、また実際そういったものの積み重ねが糧となり未来を作るという危機感に似たものも同時に感じた。私自身が懸命に何事にも取り組むというのは当然のことながら、今も今後も出会う方々の人生の1秒1秒を私と少しでも関わらせていただけるならば、人生を歩む上で“彼が彼らしく、彼女が彼女らしく”歩んでいけるような過ごし方をサポートし共有できるよう内側から成長したいと感じた。 PART2へつづく